Yahoo知恵袋に次のような書き込みがありました。
会社休むのって悪いことなんですか?GW11連休することを上司に伝えると「○○係長は3日間くらい出るってよ。あまり仕事を押し付けたり甘えるなよ」 って言われました…休むって悪いんですかね。
有給休暇は社員が持つ権利だし、体調が悪ければ休職することもできます(会社の就業規則によりますが)。
にもかかわらず、SNS上では「休みたくても休めない」「休職したいけどクビにされそうで怖い」「休職したら終わり」といった意見が数多く見られます。
実際のところ、休職したってまた復職すればいいんです。
それが無理なら転職すればいいし、休んでいる間に勉強すればスキルアップにもつながるし、1年半の休職をした筆者から言わせれば「休職してからが人生の始まり」と言ってもいいくらいです。
なぜ多くの日本人は休みたくても休めず、「休職したら終わり」なんて思ってしまうのでしょうか?
調査してみました。
日本では「休むこと=悪いこと」とされている
あなたは、会社を休むとき、無意識に謝っていませんか?
「すみませんが、有給休暇を取ってもよいでしょうか?」
「申し訳ないのですが、夏休みを取りたいと思っています」
と、まるで悪いことをしたかのようにふるまってしまうことがあります。
休むことに対して罪悪感を覚えているんですね。
労働基準法では、6カ月以上の雇用期間があり、かつその間8割以上出勤している従業員に対しては「10日以上の有給休暇」を与えるよう定めています。
つまり、有給休暇は「休む権利」ということです。
にもかかわらず、現在では多くの日本人は「休むこと=悪いこと」と認識しています。
これはかつての高度経済成長期からバブル期にかけて、日本では長時間労働が当たり前になっていた時代の名残です。
現在は働く時間ではなく生産性を意識した仕事をすべきなのに、会社の制度が追い付いていないのが現状。
「休職したら終わり」じゃなくて、むしろ積極的に休むべき
ここで1990年から2020年までのサラリーマン川柳を見てみましょう。
- 1990年 ビジネスマン 24時間 寝てみたい
- 1992年 頑張れよ 無理をするなよ 休むなよ
- 2017年 ノー残業 言われなくても 帰る部下
- 2018年 ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし
どうですか?悲しくなりませんか?
1990年のビジネスマンは「休みが欲しい」と嘆いているのに、
2018年にいざノー残業になってみたらやることがなくて「居場所がない」。
みんな働き過ぎて休むことに慣れていないから、いざ時間ができても何をしたらいいかわからなくなってしまっているのです。
休むために理由なんか要りません。
「何となくサボりたい」でも十分です。
「疲れたら休む」ではなくて、「疲れてしんどくなる前に休む」、これ大事です。
しっかり体調を戻したい場合は休職しよう
仕事のやり過ぎで体調が悪くなってしまったり、上司のパワハラでうつ病になりそうだったり、
色々な心配があると思います。
数日の有給休暇で体調が元に戻るレベルであればよいのですが、治るのに時間がかかりそうであれば思い切って休職するのも手です。
個人的にはいきなり退職するよりも、いったん休職して落ち着いてみることをおすすめします。
私は1年半休職しましたが、休んでいるあいだに自分のやりたいこともできるし、傷病手当も出るし、ゆっくり時間をかけて体調を元の状態に戻すことができました。
また、休職中に体調と相談しながら副業のことを色々調べて実践した結果、生活していけるだけの収入を得ることができるようになったため、
休職明けにそのまま退職し、現在はフリーランスとして自由な時間に働くことができています。
「休職したら終わり」なんて思わないでください。
むしろ休職を人生の大きなチャンスととらえ、前向きに生きることが大事だと思います。
コメント