Yahoo知恵袋に次のような質問がありました。
社会人は鬱で休職するとその後の人生は絶望的なものになりますか?
体調が悪くなり、休職を考えるようになると不安になりますよね。
特に心配になるのが、「復職できるかな…」「休職中に収入がなくなったらどうしよう…」といった点かと思います。
思い詰めて「休職したら人生終わり…」などと悩んでしまう前に、まず休職の気になるポイントをクリアにしておきましょう。
意外と休職ってハードルが低いし、収入面でもそこまで心配しなくても大丈夫なことがわかりますよ。
休職の気になること5選!徹底解説します。
休職後にみんな復職できてるの?
休職した後で、そのまま退職する人の話をよく聞きますよね。
一方、休職明けに復職している人はどれくらいいるのでしょうか。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、休職した人の復職率は約50%であることがわかりました。
半数の人が復職できていることを考えると、結構高い数字ですよね。
一方、同じ資料によればメンタルヘルスに問題があった場合、復職後の退職率が高いとのことです。
つまり、休職中にしっかりと治療に専念し、病気を完治させることが大事だということですね。
復職後の職場環境は問題ない?
会社を休むことになった(もしくはなりそうな)理由は何でしょうか?
その理由が職場の環境にある場合、要注意です。
例えば上司からのパワハラや、残業続きで休めなかったこと等によって体調を崩した場合、
休職後に復職しても以前と同じような職場環境で仕事をすると、同じ症状が出てしまう可能性が高いですよね。
体調回復後にしっかり復職できるようにするためには、職場環境を変えることができるか確認が必要です。
個人的な経験から言わせてもらえれば職場環境を急に変えることは難しいです。
よって、休職中に転職活動をするというのは正しい選択でもあります。
休職中は転職活動をしてはいけない、と思い込んではいませんか?
日本国憲法には「職業選択の自由」があります。
転職をしたい場合は遠慮せずに転職活動をしちゃいましょう。
ただし、社会人のマナーとして、会社にはバレないように気を付けましょう。
転職活動をしていることが会社にバレると、様々なトラブルの原因になることがあります。
診断書は書いてもらえる?
休職するとなった場合、医師が書いた診断書が必要となります。
かかりつけの病院で診断書を書いてもらえるか事前に相談するようにしましょう。
休職中の給料は出ない?
前述の調査によると、休職中に給料が出ない会社は74.8%となっています。
逆に、給料(傷病手当などは除く)が出る会社の割合は18.1%となっており、一部の会社では給料が出るようですね。
詳しくは会社の就業規則を確認してみましょう。
また、休職中に給料が出るといっても、満額が出るとは限りません。
多くの場合は、月給の8割や6割、というように減額されることが多いです。
ちなみに、休職中であっても社会保険(健康保険・厚生年金)と住民税は支払う必要があります。
休職中の手当はいくらもらえる?
休職中にもらえる手当としては「傷病手当金」と「休業補償給付」の2つがあります。
どちらも休職中の生活を補償するために国が作った制度です。
支給の条件はいくつかあるので詳しくは会社の規約を確認してみてください。
「4日以上仕事を休んでいること」「会社から給料が出ないこと」など、いくつか条件があります。
「休職したら終わり」なんてことない。安心して休もう
冒頭に紹介したYahoo知恵袋では、質問者の方はまるで「休職したら人生終わり」かのように思っているのかもしれません。
しかし、こうやって疑問点を一つひとつ解消していけば、安心感が得られるはずです。
無理して体を壊してしまうと、それだけ復帰までに時間がかかってしまいます。
それなら早めに会社を休んで、完全に回復するのを待って復職すればいいんです。
この記事が参考になれば幸いです。
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